私達の取り組み 〜社会的課題〜

我が国において、「発達障害」という言葉は法律で明記されております。英語では、developmental disorder。disは乱れ、orderは秩序を意味します。ようするに、「発達の道筋の乱れ」もしくは「発達の凸凹」を表す言葉です。具体的には、発達段階において、得意・不得意な分野が顕著に生じやすい状態なのです。


障害という言葉には、非常に断定的なイメージがつきまといます。まずは、この「発達障害」という言葉のイメージを払拭したい気持ちがあります。そのためには、この「障害」という言葉自体を変えていく必要もあると思います。では、障害ではないから支援が必要ないのかというとそうではありません。彼らは、社会的な交流およびコミュニケーションを不得手とする場合が多く、生活や体調、勉強の面で、特徴・状態を理解しサポートしていくための 社会システムが必要となります。


歴史的にみると、発達障害をもっていた人物として多くの著名人があげられます。エジソンやガウディ、ダーウィン、アインシュタイン、そして最近ではビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどです。彼らは、歴史を大きく変えた人物であり、その卓越した才能を開花することでさまざまな分野で活躍をしてきました。そう考えると、そのような才能は社会的にとっても必要でかつ重要な存在なのです。


日本においてはどうでしょうか。集団教育という画一的な方法により、発達障害を持つ子へのサポートが不足している現状。なかなかそのような卓越した才能が育ちにくい社会、個人の特性に合わした教育が提供されていない社会であると感じております。その意味でも、まずは言葉のイメージを変えることが、社会の認識を変える第一歩であると感じております。同時に、通常学級と特別支援学級の間にある、少人数学級という形での資源も必要かもしれません。近年では、児童精神科医の方々の中にも、このような考え方をもつかたは多く、その輪がひろがれば彼らにとっても、発達障害の子どもをもつ家庭にとっても非常に住みやすい世の中になるのではないでしょうか。多様な才能をもつ子どもたちの支援の仕組みが整うことは、結果としてすべての子にとっても過ごしやすい社会となります。


【メッセージ】

いま学校の授業で実力を発揮できていない子(学校で評価されにくい子)は、他の子たちにはもっていない素晴らしい才能であり得意分野を有しています。しかし、現実の学校教育では主要5教科が重視され、先生の話しをしっかり聞ける子が成績がよいとされます。この状況では、彼らの苦手分野での勝負を余儀なくされ、得意分野での勝負は行えません。結果、学校にいくこと自体に苦手意識を植え付け、自信の欠如につながります。こんなの公平ではない気がします。
また、親はそのことに気づかず、「一般的な教育方法」を求めていることが少なくありません。実はそれは、彼らにとっては苦痛そのものです。黒板をつかった一斉授業、じつはこの教育方法は明治時代からの名残で、いまだにその方法から抜けきれない日本の教育は、教育の先進国(フィンランド、オランダ、ドイツ、スイスなど)と比較すると非常に偏った、一つの基準でしか評価できない仕組みになっているのです。ましてや、アスペルガーの子の中でも特に知能の高い子に対するサポート体制が整っていないのが日本の現状です。
机に向かって授業をするだけでなく、時には、立って学習をしたり、外に出て勉強をしてみたり、こどもが学びたい事を学ぶ、そんな学習方法があってもいいのではないでしょうか。
また彼らの中には、人間関係、コミュニケーション、整理・整頓などを不得意とする子が多数存在します。一方で、視覚的な情報の処理、IT関連などに関しては一般の人より はるかにすぐれていることがあります。そう考えますと、これからの社会は彼らの個性が活きる社会とも言えます。ただ、現状の教育がそれに追いついていない現状でもあると思います。
このように個々の得手・不得手を把握し、彼らの得意分野を伸ばすことが自信の向上につながり、社会への適応力を促進させます。同時に、あせらず協同的に見守っていくことが必要です。まずは、彼らのことを理解することが重要です。そして、どんな方法での学びがふさわしいか、検討したうえで、その才能を活かしていきましょう。


【さいごに】

当機関カウンセラーの佐々木自身、中学・高校のとき病気のため学校にいけない日々がありました。そんな時、親はやはり「学習面での遅れ」を不安に感じていたようです。不登校の子、学習でのハンディをもつ保護者の方々ならなおさらのことかもしれません。ココリスでは、お子様のみならず、保護者様との連携も密にしサポートしていきます。ささいな不安や気になる事、遠慮なくご相談してください。こどもたちを支援していく事も重要ですが、保護者の方にも安心していただけるように配慮していきます。
私たちは、そんな子どもたちが報われる社会が築けるように絶えず努力していきます。
最終的に私たちが目指す教育のあり方とは、現在のような教育が与えられるものではなく、こどもたちが自ら学びたいと思えるような社会構造を創りだす。そして、子ども一人一人の個性にあった教育を提供していける環境作り。それが大人の使命なのかもしれません。ココリスでは、本気で社会のあり方を変える、教育のものさしを増やす取り組みをしていきます。

一日でも早く子どもたちにとって住みやすい世の中に。

教師ココリス
代表 佐々木一圭

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